2009年11月25日
仲がいい職場なんだけれど、何かが足りない?
おはようございます
今日は雨ですが、そろそろ晴れるとのこと
でも今は傘が必要ですね
今日は「仲がいい職場なんだけれど、何かが足りない?」についてで
す。
賞与の考課は年2回のところが多いです。
そして、マネージャーが1次考課をします。
さらに、経営陣が2次考課を実施します。
その際に、大きなギャップが生まれて
私のところに相談が来るケースがあります。
具体的には次のようなケースでした。
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1次考課では
○ 職場の問題点は無し
○ 職場でのコミュニケーションも良好
○ メンバーがお互いを相談し合える
との評価でした。
しかし、経営陣が2次考課を行うと
○ メンバー全員が受身
○ 業務の指示命令系統は機能せず
○ 報告ミスも多い
という結果でした。
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1次考課者と2次考課者のギャップが大きいのが問題です・・・。
ここで、実際の現場を拝見させて頂くと「なぜ、ギャップが生じたのか」
が分かりました。
実際は
○ 日々のルーチン業務を淡々とこなす
○ 職場のコミュニケーションは「世間話程度」
○ 競争が無く「そこまでやらなくてもいいでしょう」という雰囲気
の職場だったのです。
ここで1次考課では「業務をこなし、仲良く、他人をお互い助ける」
と考えたのでしょう。
しかし、経営側が求めるものはそれ以上だったのです。
つまり、
○ 日々のルーチン業務とイレギュラーな案件の対応
○ コミュニケーションは業務情報の共有
○ お互いを切磋琢磨し、共に高めあうチームを目指す
ことだったのです。
経営側から見ると
○ 職場はぬるま湯
○ そこそこでOK
○ 仲がいいけど、仕事をする体質ではない
と考えていたのです。
この問題を解決するには次のようにしなければいけません。
まずは、考課する基準のズレがギャップを産む結果となっています。
この場合は、
○ 考課基準の意思統一をもう一度図る
○ 基準そのものを考え直す
○ 考課者訓練が必要
です。
つまり、考課は上司の「感想を記す」のが目的ではありません。
見るべきポイントに沿って考課することが重要なのです。
例えば、
○ 業務の目的の再確認
○ 業務機能と現場作業とが合致しているかの確認
などを客観的に押さえることが重要なのです。
ご相談の会社の部署は「あたたかくて、仲の良い職場」に見えます。
しかし、それは人事考課とは別モノなのです。
また、このような職場のさらなる問題点もあります。
それは、「変化に弱い」ことです。
「職場は感情で変わる」(講談社現代新書)の著者
高橋克徳氏も次のようにコメントされています。
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こうした職場の問題は何か。
それは、変化に弱いことです。
(中略)
誰かがやってくれる、待てばどうにかなる。
そういった組織感情が広がっていくと、誰もその変化を捉え、
自分から前向きな動きをとろうとしなくなる。
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目的にあった「人事考課」を実施しないと、
組織を「意図的に」弱めてしまう可能性があるのです。
あなたの会社でも、知らず知らずのうちに
このようなことになっているかもしれません。
冷静に見直す必要があります。
いかがでしょうか。
先々週のメルマガから引用しました。
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