2013年06月07日
組織の方向性について
おはようございます
今日は梅雨空ですね
傘が手放せません。
しかし、週末は晴れの予報です。
本当に梅雨?と感じてしまいます。
本日は「組織の方向性について」です。
組織は、向かうべき共通の方向性があり、認識があり、コミュニケーションがあります。
つまり、目指すゴールがあるのです。
このことは会社組織として、トップから現場の社員まで、共通認識として目指すゴールを視界に入れていなくてはならないのです。
私のクライアントで、社員数を急激に伸ばした会社があります。
5年前からのお付き合いですが、当時は社長以下7人の小さな企業でした。
業種はレンタル業を営んでおり、時代の流れに合致した営業を行っていました。
業績が大きく伸び始め、社員数も2年で3倍、4年で5倍とどんどん増えていきました。
そんな中、社長とゆっくり話をしたときのことでした。
「社員が10人未満のときは、誰が何をやっているか一目瞭然だったよ。正直言うと今では社員の名前がすぐにでてこないことがあるんだ。それと、前だったら朝の朝礼で、会社の方針、直近の目標を1ヶ月に1回確認すれば済んだことが、今では、毎日毎日、繰り返し、繰り返し口に出して言っても、全然聞き入れない者もいるんですよ。参っちゃいますよ・・・。」
社長は、人数が増えれば増えるほど、同じ方向に向いてもらうことの難しさを嘆いていました。
では、この会社ですが、具体的にどのように乗り越えたのかをお伝えします。
決して難しいことではないのです。
というのは、社長、自ら朝礼で、会社の方針、進むべき方向を話したのです。
それも、毎日、毎日・・・。
話をしている社長ですら「自分でも、いつも同じ話をしているな。飽き飽きしてくる。」と話されていました。
そのぐらい、繰り返し、繰り返し話しをしたのです。
この話を私が聞いたときは、社員は30名を超えていました。
そして、社長は「毎日、耳にたこができるくらいに話をして、それでようやく全員に伝わった気がします。」と教えてくれました。
話の最後に「人に話しを伝えることは、とても大変ですね。こちらが思っていたレベルなんて、聞く方は関係ないですからね。『分かっていないな。』と思ったら、何度でも何度でも根気よく話をすることが、最善の方法ではないでしょうか。」と話されていました。
会社が向かう方向を社員に浸透させるのは、とても手間がかかることです。
しかし、組織全体がどこに向かっているかが分からないと、緊急事態や急激な環境の変化に社員一人ひとりが対応できなくなるのです。
全体の方向性がわかっていれば、自分が何をすれば、自ずとわかってくるのです。
まずは、会社組織が大きな方向性を持ちましょう。
さらにその方向性を分かりやすく目標として掲げましょう。
さらに、全体から部署ごとに目標をサイズダウンさせ、部署にあったものにするのです。
なぜかというと、大きな目標は「抽象的」過ぎます。
この目標のみだと現場レベルでは、何をしていいのか分からなくなるのです。
現場の目標は、いわゆる「行動レベル」まで落としこまないと、変化があったときは混乱して機能しなくなるのである。
会社組織の方向性は、会社のミッションとほぼ同じでかまわないでしょう。
この方向性は、社長の想いを言葉にしたものを掲げましょう。
そして、長期、中期計画で向かう方向性を指し示しましょう。
それから部門での目標設定を具体的にし、アクションプランまで作り上げましょう。
そして、現場レベルでの行動まで標準化するのです。
お薦めは目標を管理するシートを作成しましょう。
このシートを埋めることにより、組織全体の目標設定と部門の目標設定が可能となります。
また、このシートの良いところは「木を見て、森を見ず」と言った全体の姿を見失うことが無いように作られています。こちらを活用して方向性を定めた目標を設定してみて下さい。
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