2012年01月25日
就活生に心のケア 大学から電話や接触、変調に早め対応
こんにちは
今日は晴れ
でも都内でも雪がまだ残っていますね。
本日は「就活生に心のケア 大学から電話や接触、変調に早め対応」についてです。
日経新聞より
ここから
就職氷河期より厳しい状況が続く中、就職活動中の大学生に対する「心のケア」の取り組みが始まっている。
長引く就活に疲れたり度重なる不採用の結果に落ち込んで鬱状態になったりするケースがあるためだ。
進路が決まらない学生に大学側から接触するほか、民間の就活塾で心理カウンセラーが同席するなど、深刻な「就活鬱」になる前に心の変調のシグナルを捉えようとしている。
「調子はどう」「最近、外出している?」。
昨年12月、就職支援会社「ウィズ・ユー」(東京・中央)が開く就活塾で、心理カウンセラーの田中達也さん(43)が学生らの顔をのぞき込み、明るい調子で話しかける。
田中さんが依頼を受け、ボランティアとして塾に同席し始めたのは一昨年2月から。
大げさな相談の形は取らず、学生5人程度の就活塾のやりとりにさりげなく加わり、必要と判断した場合だけ個別の面談に誘導する。
塾には「年末になっても内定が取れず落ち着かない」という4年生男子(22)も。
田中さんは「何度も不採用が続くと、誰しもパニックや自己否定に陥る。悩みをはき出すなどして鬱を予防した方がいい」と話す。
大学も学生のバックアップに動く。東京女子大のキャリアセンターは昨年度から、進路の決定届が未提出の学生に電話をかけたり教室で職員が待ち構えたりして、全員に接触するよう努めている。
「自分から相談に来るほど積極的な学生ばかりではない」とセンターの川辺羊子課長。
定期的にセンターに顔を出させることで、表情や口調が明るくなっていくという。
湘南工科大も昨年度に心理学の教授をトップとした「就職支援センター」を設立。
各学科の担任教員が、心配な学生に声をかけ、センターで個別相談を受けさせている。
国も2010年秋、各地の新卒向けハローワークに臨床心理士の相談窓口をつくった。
こうした取り組みが進んでいるのは、実際に就活を途中で諦めたり、追い詰められて鬱になったりする学生が少なくないためだ。
仙台市の私立大4年の男子学生(22)は就活中の昨年8月、医師から鬱病と診断された。
何社も落ち続けるうち、不安や焦りから涙が止まらず夜も眠れなくなった。
ようやく内定を得たが、今も一日の大半をベッドの上で過ごしているといい、「辞退するしかないのか。この先どうなるのだろう」と苦しみを訴える。
労働相談を手掛ける特定非営利活動法人(NPO法人)「POSSE」(東京・世田谷)が10年12月〜昨年1月、全国の大学生約100人に鬱病の診断に使われる10項目の質問を使って就活中の精神状態を尋ねたところ、14%が鬱状態という結果が出た。
川村遼平事務局長は「統計として使える規模の調査ではないものの、この数字は重大。
就活が大変なのは昔からだが、IT化で応募する企業数が増大したことや、厳しい内定率が背景ではないか」と危機感を強めている。
人気ブログランキングに参加しています。
↓