2011年02月27日

接待する時間も労働時間か?

おはようございます

今日ははっきりしないお天気ですね

週明けも同じような予報ですね・・・。

 

本日は「接待する時間も労働時間か?」を解説します。

  
最近、接待での飲食や接待ゴルフは以前より減っていますが、

色々な会社で行なわれていることも事実です。


この接待について、 
  
「接待の時間も労働時間ですか?」というご質問もよくあります。


特に、新入社員や新人営業マンが人事担当者に問い合わせてきます。

 
たしかに、接待の時間も「時間的拘束」は受けています。

では、この時間をどう考えるべきなのでしょうか?


ちなみに、「接待の時間」は

○ 会社の命令、上司の指示により

○ 拘束される時間

という意味です。


そして、「法的な労働時間」は

〇 会社の命令、上司の指示により

〇 場所も含めて拘束される時間

となっています。

 
この2つは似ていますが、

〇 接待の時間に遅刻・・・ペナルティなし

〇 法的な労働時間に遅刻・・・ペナルティあり

となっていることが一般的です。


当然ですが、法的な労働時間に遅れると、

就業規則などでペナルティーが科せられます。 
 

これに対して、接待の時間は労働時間と比べて、かなりアバウトで、

「ゆるやかな拘束」といえます。

 
さらに、接待の時間に直接的な業務はしていません。

お酒の席で契約の話をしても間接的でしょう。

だから、通常の労働時間に業務をするのとは性格が異なります。


結果として、接待の時間(飲食やゴルフなど)が
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〇 会社が費用を負担
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〇 業務と関係あり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
となっていても、労働時間とみなされないのが通常です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これに関連する下記の判例(ゴルフコンペでの判例)でも、

同様の判断が下されています。

--------------------------------------------------------------------
 <高崎労基署長事件 昭和50年6月 前橋地裁>

 接待への出席が業務の遂行と認められるためには、

 下記の要件だけでは不十分である。

 〇 会社からの業務命令

 〇 会社から出張旅費の支払い


 「接待=業務」となるためには、

 事業運営上もっと積極的な命令が必要である。
--------------------------------------------------------------------

この判決の「積極的な命令」には明確な基準が無いので、

どの程度であればOKということは言えません。


結果として、接待する時間は労働時間ではないことが大半なのです。
 
 

しかし、一律に「労働時間ではない」ということではありません。


接待に付随する下記の時間は「法的な労働時間」に含まれます。

〇 宴会等の会場準備

〇 ゴルフコンペの運営(例:スコアの整理、賞品の準備)

〇 お客様の送迎

 

これに関連する労働局の裁決(昭和45年6月10日)があります。

○ 単なる懇親が目的ならば、宴会は業務ではない

→ その席において何らかの業務の話題があっても関係ない

→ これにより業務が円滑に流れたとしても関係ない
 
○ 宴会の準備など、出席者の送迎などは業務に該当する   

 
昭和45年の古い裁決ではありますが、
 
この考え方が現在も「接待は労働時間か否か」の判断基準になっています。


 
さらに、接待の時間が労働時間か否かという問題は、

労働時間の問題(=残業の問題)だけではありません。


なぜならば、事故などがあった場合、

「労災になるかならないか」ということが問題になるからです。


労災は勤務時間中に【業務に関連して】ケガや病気になった時の保険です。

だから、労災としての認定が無ければ、労災保険は下りないのです。


一般的な接待は労働時間に含まれないので、
 
イコール労災にもならないのです。


しかし、接待に付随して事故が起こることもよくあります。

 
たとえば、

○ 酔って転んでケガをした

○ ゴルフでのプレー中にケガをした

などが考えられます。  


だから、このリスクを考えるのであれば、
 
社員を民間の損害保険に加入させるなどの方法を検討しましょう。


特に、接待が多い営業マン限定で加入させることもあり得るでしょう。
 

このように、接待の時間は法的には労働時間ではありません。

しかし、社員は「会社の業務で動いている」という気持ちもあるでしょう。


ここは就業規則などで明文化する部分ではありませんが、

感情の問題から労使トラブルに発展することもよくあります。


また、労災問題も常に付いてまわります。


ちなみに、接待に伴うケガなど、労災認定を受けられないケガの場合、

治療費を誰が負担するかはケースバイケースで法的な決まりはありません。


だからこそ、最低限でも損保加入などで

リスクを保全しておくことが重要なのです。

 

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utsumisr at 08:10│Comments(0)TrackBack(0) 就業規則 

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